ひっそりと。

30代のゆるりとした底辺生活を、つらつらと。

引きこもりを抜け出すために必要なモノ

私はなんとか引きこもりを抜け出して、安定して数年過ごすことができています。

社会復帰もできて、一年半以上が過ぎています。

引きこもりを抜け出す過程で、多くのことがありました。

今回はその多くのことの中で、「引きこもりを抜け出すために必要」だったと感じたモノ・コトを紹介します。

引きこもりを抜け出すために必要なモノとは?

精神疾患と向き合い、適切な治療をすること

引きこもりを抜け出すためには、「精神疾患と向き合うこと・適切な治療を受けること」が大切でした。
しかしこれが、難しい。


そもそも自分が精神疾患であることを認められない。
認めている風で認めていない。

認めてはいるけど、治療をしない。
認めて治療をしているけど、病院が合っていない。

など、いくつもの壁が存在します。


ですが正直、引きこもり状態って今考えてみれば、異常です。
一般的な社会生活を送れていないワケですから。

度合いがヒドくなる前に適切な治療を受けましょう。
度合いがヒドくなればなるほど、回復は困難になりますからね。

健康的なコミュニケーションをとること

引きこもりから抜け出すためには、「健康的なコミュニケーションをとること」も重要でした。


自分が卑屈にならないですむ、同じ志を持った人たちを見つけて、その場所でコミュニケーションを取る。
これをすることで、自分の心が明確に安定していったのをよく覚えています。


ただ、安易に「ここは自分を認めてくれる!」と考えてしまうのは危険。
自己啓発やカルト宗教、その他怪しい集団は、弱者にやさしい言葉をかけて食い物にしますからね。


しかし引きこもりで心も弱っている状態の人に、集団を客観的に見極めるのは難しいことだと思います。
ですので健康的なコミュニケーションの場を見つけるためには、次の「信頼できる周囲からの支援」が欠かせません。

信頼できる人たちに囲まれること

怪しい場所に自分からフワッと飛びついていかない様に、信頼できる人たちが周りにいることが大切でした。


信頼関係というものは一朝一夕でできるものではないので、最近できた人間関係でないものがよいです。
できてすぐの人間関係に深い信頼をおいてしまうのは、自分の心弱さゆえに甘言にそそのかされているだけの可能性も高いですから。


家族や兄弟、古くからの友人などが良いでしょう。
近くで自分を見てきて、自分をよく知っている人であればあるほど良いです。


信頼できる、自分をよく知っている人たちならば、自分が怪しい集団に入ろうとしていたら自分のことをキチンと考えた上で関わるのを止めてくれる可能性が高いです。
怪しい集団は利益目的で自分に良いことしか言いません。
古くからの信頼できる関係の人たちは、損得関係なくSTOPを出してくれます。


健康的なコミュニケーションの場を作って安心して自己肯定していくためには、信頼できる人たちに囲まれることがとても重要でした。

就労支援

引きこもりを抜け出すために大事なのは、なんといっても「就労支援」でした。


ずーーーーーーーーっと引きこもってきて、いきなり面接!はい、明日から週5で働く!ここは学校じゃないんだから!

そんなことできません(笑)心がすぐに折れます。
そもそも自分で求人を探して、面接に行けて、なんてできる気力があったら引きこもりなんてやってねーーーーーーーーっつうの!


ですので、就労支援を受けましょう。
求人探しも面接もプロに任せてしまいましょう。

もちろんそのプロがちゃんとしているのかは、ある程度疑ってかからないといけない部分はありますが。


全て自分でしょい込まずに、外注できるところは外注していきましょう。

成功体験

引きこもりを抜け出すために必要なのは「成功体験」だったと強く感じます。


けれど、この"成功体験"が難しくて。

引きこもりとかうつ病になると「引きこもり 抜け出す 方法」「うつ病 どうすればいい」とかのワードでググっちゃう。
すると結構な割合で「何でもいいから成功体験が大事です!」的なことが書いてあります。

「朝起きるとか、読書をするとか、そういった小さなことを積み重ねて自分を認めていきましょう!」的な。


私の場合の話ですが、馬鹿正直にそういう"小さなこと"を続けてみました

読書をしてみた、一週間続けた。
薬を飲み付づけて、数ヶ月治療してみた。
朝ちゃんと起きてみた。
などなど

結果、薬を飲み続けられましたし、朝起きれるようにもなりました。
しかしwebサイトに書いてあるような「これが成功体験ってやつか・・・肯定感がアガるぜ・・・これで!引きこもりやうつ病からはオサラバだぜ!!!!」的な感じにはなりませんでした。


けれど私は小さなことを続けた結果、今引きこもりを抜け出せて社会復帰できています。
成功体験も大事だったな、と感じたため、ここに書いています。


"成功"って、結果であって過程じゃない。厳しいけど。
成功した後に思い返してみて「いろいろやってみて、アレとコレをやって良かったなあ」ってなってるだけ。

それをwebサイトの人たちは「成功体験だいじ!アレとコレが!小さな成功体験が!」って言ってるだけで。
成功した後に思い返してみて良かったことを抽出して、アレとコレが小さな成功体験だった!って言ってるだけ。


ですが、引きこもりを抜け出すためには成功体験を重ねて自己肯定していくことが大事なのは、引きこもりを抜け出してみて本当にそう感じます。

けれど「コレをしたから成功体験!アレをしたから積み重ね!自己肯定!」というものではないのかな、と思います。

いろんなことを、引きこもりを抜け出すためにするのは大事。
けどコレをしたからアレをしたから、確実に抜け出せる!なんてものでもありません。
しかし何もしなかったら引きこもりを抜け出せないのは確定。


もがいた結果、いつの間にか成功を手にしていて、「考えてみたらアレが良かったんだなあ」とか「思い返したらコレが成功だったんだなあ」とかいうモンで。
アレコレをすれば!小さな成功!引きこもりから抜け出せる!ってモノではないのかなあ、と。

けれど、引きこもりを抜け出すために「成功体験」は重要でした。
この辺りはうまく言語化できてない感がありますので、また別に記事を書こうかと。